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太陽光発電の固定価格買取制度で初の停止指示

time 2015/05/08

太陽光発電の固定価格買取制度で初の停止指示

種子島で太陽光発電を停止指示

 

このたび太陽光発電の発電量が需要を上回るとのことで、発電の一時停止の指示が出ました。

以下、2015年5月7日 YOMIURI ONLINE ニュースの記事を抜粋

太陽光発電に初の停止指示…需要超え停電恐れで

九州電力は7日、鹿児島県の種子島で太陽光による発電量が大きくなりすぎて停電する恐れが生じたため、再生可能エネルギー特別措置法に基づき、太陽光発電設備を運営する1事業者に対し、発電の一時停止を指示したと発表した。

再エネ特措法に基づく発電停止は全国で初めて。

出力1000キロ・ワットの大規模発電設備を運営する1事業者に、4日に電話で指示。5日午前9時~午後4時の7時間、発電を止めた。

5日は、大型連休中で役場などが休みで需要が下がる一方、好天で太陽光による発電量が大きくなり、需要を超えると予想された。需要を大きく上回る電気が電線に流れると、周波数が乱れ、停電につながる恐れがある。

島内で九電の電線につながっている太陽光、風力発電の総出力は3月末時点で1万1399キロ・ワット。九電が受け入れできる容量(8500キロ・ワット)を上回っており、4月28日に受け入れを制限する可能性があると発表していた。

 

さて記事を読むと、電力需要よりも発電量が上がるために一時的に発電をストップさせたという事なのだが、なぜこのような事になるのか?

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疑問1 太陽光発電は蓄電されないのか?

太陽光発電(ソーラー)システムについては、筆者の頭の中にあるイメージは家庭用のものとなるが、ソーラーパネルが日当たりの良い場所に設置されてそこから発電したものを蓄電システムに貯めて使用するイメージだ。

今回のニュースでは出力1000キロワットの大規模発電設備の事業者とのことだが、停止したのは日照時の7時間だけです。

事業所の蓄電システムにも入りきらない数字だったのだろうか?

もしそうだとしても、九州電力にはもっと容量の大きい蓄電システムがありそうだが?

 

疑問2 太陽光発電の買取量の設定が低すぎた?

ニュース内にも記述があるが、太陽光だけではなく風力発電なども含めての話になりますが、3月末時点での数字がでていますね。

九州電力の受け入れ許容量8500キロワットに対して、総出力は11399キロワットと、すでに2899キロワットもオーバーしていることになります。

現時点で想定よりも34%ほど多いという計算になります。

疑問3 そもそも8500キロワットってどのくらいの量なの?

設定量である8500キロワットがどのくらいの電力量であるかを調べてみましょう。

現在の日本の生活環境ではだいたい1人が一日に消費する電力量は3キロワット~4キロワットということだそうです。

停止していたのが7時間ということでまあ活動消費量を@2kwとしても4250人分の消費電力が余剰であったと考えられます。

種子島の人口が3万5千人なので、数字だけで見れば少なそうですが、電力は常にその時点での需給バランスによって考えないといけないのが難しいところです。

 

まとめ

今回のニュースで大きく2点の疑問が出てきましたが、まず疑問1から考察してみます。

疑問1.太陽光発電は蓄電されないのか?

太陽光発電事業者のシステムは売電目的の設備であり、そもそも蓄電用に作られていないようです。

これは再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)により大手電力会社が電力を買い取るシステムなので、今回の場合は九州電力さんが種子島の太陽光発電事業者の発電した電力を購入するのが基本です。

しかしなんと、種子島と九州本土は送電網で結ばれていないそうです。

ということで、種子島では一時的な余剰電力が行き場を失うこととなり、その負荷によって種子島が停電する事態が予想されたようです。

WS000025

九州電力の発表資料によれば、下げ代確保のための小容量機の発電を最低基準にまで落としても余剰が出てしまうと説明されています。

まあ補うだけの蓄電設備がないんですからそうなりますね。

 

疑問2.太陽光発電の買取量の設定が低すぎた?

これについては、疑問1を考察する過程で答えが見えてきましたよね?

発電側が瞬間的な発電量をコントロールできない太陽光発電では、その電力を一時的に蓄電して送電時間の調整ができない限り、発電側の最大瞬間発電量にあわせるしか手立てがないんですから。

WS000026

九州電力の資料を見ると、種子島の需要規模(昼間最小14500kw)に対する再生エネルギー設備(11399kw)の比率が3月末時点で、約79%に達していると報告されています。

かなり高い比率になっていますよね。

太陽光発電システムは、天候によって発電量を左右されてしまうので雨天や曇り空の時の出力低下が大きいのでしょう。

資料右下に蓄電設備が記載されていますが、あくまで周波数調整用であると書かれていますので、今回の問題をクリアするには変電所の設備充実を図るしかないようです。

電力会社単独としては、電力を安定的に供給できる原子力、火力の両発電設備が望ましいのでしょうが、原子力の危険性や廃棄物の処理問題、また火力にしても有限な化石燃料に頼っていますし、CO2の問題もあります。

個人的には、太陽光や風力、地熱エネルギーなどのクリーンエネルギーの比重を増やしていってほしいですが、それには変電所の蓄電設備が重要なんだなと改めて感じました。

今後も種子島だけでなく、日本各地の離島などで同様の問題が起こってくると思いますがクリーンエネルギーの比重をもっと高められるようにエネルギー問題に取り組まれる関係者には頑張っていただきたいですね。

(参考)九州電力発表資料より

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